【要約】自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと

風船を手放す

元大手レコード会社のプロデューサーで、現在は執筆家である四角大輔さんの書かれた「自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと」を是非、読んでみてください。「自由な生き方の手に入れ方」について教えてくれる本です。

20代というのは本来身軽でヤリたいことはなんでもできる世代です。

仕事にしても様々な可能性に満ちあふれているし、いろんなことに挑戦でき、なんでも夢見ることができます。

しかし、夢いっぱいの若者たちのほとんどは就職したり、仕事をはじめたり、社会人生活にどっぷり浸かっていくうちに、いつの間にかそういう気持ちを失ってしうのが現実です。

20代は多くのものをかき集めてしまう傾向があり、あれも欲しい、これもヤリたい、とむやみに選択肢を増やしても時間の使い方に迷い、貴重な人生の時間を失ってしまいます。

そして、全てを大事にしようとして、いろいろなものが捨てられなくなり、結果、がんじがらめになってしまうのです。

「自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと」では、自由な生き方を失わないために捨てるべきことがわかりやすく解説されています。

人生で余計なものを捨てることで、自分らしい生き方を取り戻していくことができます。

この本を読めば、人生で捨てるべきことを学び、自由な生き方を手に入れられるようになるでしょう。

視界にあるノイズを捨てる

日常空間の中にある要らないモノはノイズです。モノは知らないうちに少しずつ着実に空間を侵略してきます。

机の上は気づいたらモノだらけだし、床にはモノが重なってタンスは着なくなった服やよくわかならいモノでパンパンになってますよね。

それらは「いつか片付けよう」と思って放っておいたモノかもしれません。

または、「そのうち使うかも」と、捨てずにいたモノかもしれません。

一度、よく振り返り考えみてください。それらのモノが活躍したのはいつだったでしょうか?

大好きなモノ以外は全てノイズです。

視界のノイズは空間だけでなく、生活も頭の中も複雑にしてしまいます。

家の中がゴチャゴチャしていると多くの人は大きな家に住みたいと考えます。

しかし、そのままでは家が広くなってもノイズが拡大してしまうだけです。

視界と頭からノイズを減らすと、思考がスッキリしてすぐにでも目の前のことに手を付けたくなってくるものです。

そして、ひとたび手を付ければ、ワクワクしながらあっという間に時間は流れていきます。

そうした時間が本当の意味での「クリエイティブな時間」となるのです。

このクリエイティブな時間をどれだけ持てるかが人生の質を決めていくことになるのです。

自分を劇的に変えるためには、まずシンプルでミニマムな空間を手に入れることから始まるといいでしょう。

とりあえず、しまっておこうではなく、今すぐ捨てることを習慣にしましょう。

小銭入れを捨てる

スタバやコンビニのスイーツ、ジュースなど「買って当たり前」と思っている準日用品やお酒などの嗜好品が、気づいたらお金から自由になるチャンスを奪っています。

気づいたらお金がないという人は特に気をつけるべきポイントです。

高いモノを買ったわけではないのに気が付いたらお金がなくなっているということはないでしょうか?

ぼんやりとしたお金の不安の正体は、決心して買った高価なモノというよりも、何を買ったのかすら思い出すことも出来ない程の小さな出費の積み重ねだったりするのです。

私達は本当に必要なモノへの出費は先送りにしがちです。

たとえば、公共料金や税金など確実に支払わなければならないものですら後回しにしたがります。

支払い期限ギリギリまで払わなかったり、期限を過ぎてからイヤイヤ払った経験ありますよね。

一方で、たいして要らないモノや短時間の快楽のためには惜しげもなく小銭を使ってしまっています。

そんなに飲みたいわけでもないけどインスタで流行ってるスタバの新作を買ってしまったりとです。

そういう何気ない出費を抑えるためには、小銭入れを捨ててお札入れやマネークリップに持ち替え、小銭が邪魔になるので小銭が増えるような買い物をしなくしたり、買い物自体を面倒になるように工夫しましょう。

それでも何かを買おうかどうか迷ったときには「そのモノについて自分は誰かに熱く語れるか?」と自分の心に聞いてみるようにしましょう。

そのモノから得られる便利さと、それを持たない自由さとではどちらが大事かを考えるようにするのです。

その上で欲しいと思って手に入れたモノは自分にとって本当に必要なモノなのです。

服の選択肢を捨てる

服装については「自分の定番」という考え方を持つようにしましょう。

極端な話、普段着はコレ、部屋着はコレ、フォーマルはコレという風にそれぞれの場面用にマイベストの一着さえあればよいのです。

結局、同じジャンルの服なら一番のお気に入りの服を切り返し着てますよね。

より自分にしっくりとくる服に出会ったら思い切って定番を切り替えましょう。

「まぁまぁの服」はいさぎよく処分して、常に最高の一着を残すようにするということです。

心からワクワクする素材、シルエット、色は何か、自分の体型や顔つき、肌や髪の色に合う服は何なのか、そういう思考で本当に自分に合ったスタイルを探求し続けます。

本当に自分に合うスタイルを見つけたとき、それは自信とやすらぎ、そして、集中力を与えてくれ、思考をクリエイティブにしてくれるはずです。

それは確実に周囲の人にも素敵な雰囲気として伝わります。

映画やテレビで活躍しているアーティストだって全員がスタイルが良いわけではないのですが素敵に見えるのは、それぞれの体型に合った定番服を見つけ、生まれ持った体型の中でのベストを目指し努力をしているからなのです。

クローゼットにはずっと持っているけどほとんど着ていない服、たまにしか着ない服が眠っていますよね。

そういう服はさっさと処分してしまって、本当に気に入った服だけを持っておくようにしましょう。

飽きたから新しい服を買うのではなく、ずっと飽きない服を買うということです。

不得意な仕事を捨てる

基本的には自分の不得意の仕事は捨てるようにしましょう。

「仕事だから全て自分でやなないと」という考え方は生産を下げて、結局は組織やチームの足を引っ張ることになってしまいます。

自分らしく自由に働いている人は仕事のシェアをするのが上手なのです。

自分の苦手分野の仕事については、礼儀正しく丁寧にお願いして、他の得意な人に仕事を託していくのです。

だからこそ、自分にしか出来ない仕事や本当にヤりたいことに集中できるのです。

自分がヤルべき仕事だけに集中することが義務だと考え、自分が不得意な仕事はそれを得意とする人にパスします。

そうすることで、自分だと悪戦苦闘して長時間かかってしまうような仕事を、得意な人はあっという間に処理してしまうのです。

他の人に任せられないような仕事であっても便利なデバイスやアプリの力を活用したりして効率化をはかることができます。

周囲の人やモノの助けを借りるのは決して悪いことではないのです。

それによって、自分がヤルべき仕事だけに集中できる自分時間をなるべくたくさん作り出せるようになります。

常に自分にしか出来ないことにフォーカスし、社会に提供し続けること、それこそが「仕事」なのです。

全てのことに手間をかけるのではなく、手間をかけるべきところにだけ手間をかけることを意識するのが重要です。

先読みグセを捨てる

先のことまで常に考える先読みというのは良いことのように思えるかもしれませんが、必ずしもそうでは無いのです。

おいしいモノを食べながら、次に何を食べようかと考えてみたり、仕事をしながら、仕事が終わったらどこに遊びにいこうかと考えたり、こういった先読みグセは「心のよそ見」といえます。

目の前にどんなに素晴らしい世界があっても、別のことを頭に思い描いていれば、何を見ても聞いても台無しになってしまいます。

仕事もよそ見しながらだと集中できずに効率は格段に落ちてしまいます。

仕事ができる人の多くは最初にやることを全部整理してしまってから、ひとつずつ着実にこなしていきます。

そのひとつ目にとりかかっている時、ふたつ目以降の仕事には見向きもせず、目の間の仕事だけに集中するのです。

ひとつの仕事に集中しているから仕事のクオリティが高く効率的に終わらせることができます。

結果的に次々と仕事を片付けていくことができるのです。

仕事以外でもまずは目の前の行為に意識を集中させましょう。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと飛び回らず、ただ、ひとつずつ終わらせいくだけです。

もし他に心配事があるのなら、なおさら今、目の前にある出来ることだけをやった方がいいです。

その方が結果的に心配事にも集中して向き合うことが出来るようになるのです。

大切なのは明日でもなく、今日でもなく、今この瞬間なのです。

「次は何をしよう?」という先読みグセは捨て、「今はコレだけ!」という感覚を身に着けましょう。

ToDoを捨てる

実は人生において、今やらなければ自分の立場を危うくするほどの「本当にやらなければならない」というモノゴトはそんなには多くありません。

普段からToDoリストを作ってスケジュール管理している人も多いかもしれません。

ただToDoを消化することに集中するだけになっていませんか?

「次に何をしていいかわからない」という不安を解消することができますし、ToDoリストにチェックを入れて消化していくこと自体が快感ですからToDoを消化するだけになってしまうのです。

しかし、「心からヤリたいこと」に直結していないToDoは人生のノイズなのです。

ToDoに人生を縛られ、それをこなし続けること自体が人生になってしまっているのです。

まるで回し車の中で走り続けるハムスターのように。

本気でToDoリストに向き合ってみると、その大半は「別に捨ててもいい」ということに気付くはずです。

残ったToDoは本当にやらなければならないことだから集中して効率よく処理すればよいのです。

実は人生で本当に大切にすべきなのはToDoリストではなく「ヤリたいことリスト」なのです。

人生の自由を奪っていくヤルべきことは自分の外側で勝手に増えていってしまいます。

一方、人生を楽しくしてくれるヤリたいことは、自分の内側から意識しないと生み出すことは出来ません。

それは小さな声なので意識しておかないと気付きません。

聞こえたらスグにメモをとっておきましょう。

行きたい場所や会いたい人、観たい映画、何でもメモって「ヤリたいことリスト」としてまとめましょう。

「ヤリたいことリスト」は自分らしい人生を自由にデザインするための羅針盤になります。

人はヤリたいことをするために生きているのです、そのことを見失わないようにしましょう。

深夜を捨てる

人生で最も大切なのは睡眠です。

睡眠というのは「今日のおしまい」ではなく、「明日のはじまり」だと考えましょう。

寝ている間、身体は自らの免疫力を高めて疲れを回復し、日中にタメこんでしまったストレスも浄化してくれます。

特に身体がゴールデンタイムを迎えるのは睡眠中の午後10時から午前2時です。

この間に成長ホルモンが脳から全身へ集中的に分泌され、筋肉と骨の合成を促し、皮膚を修復し、中性脂肪を代謝してくれます。

今の生活サイクルでは早く寝るのが難しいという人は週に1回でいいので午後10時から午前2時のゴールデンタイムを含む時間に眠るようにしましょう。

疲れの抜け方が違うはずです。

人間の身体というのは朝に太陽の光を浴びることでセロトニンという物質が分泌されて活動モードに入り、日が沈むとメラトニンという物質が分泌されて休憩モードに入ります。

そして一気に集中力がなくなっていくように設計されているのです。

朝の方がより生産性が高いというのは、人類が狩猟生活をしていた頃から変わらない事実なのです。

太陽のリズムで生きることで人間の生体活動と精神活動は高まり、仕事の効率や精神面、体調面すべてにおいて循環が良くなります。

眠りがよければ、早起きは決してツラいモノではありません。

「まだ眠くない」は卒業して深夜への未練を捨てれば「朝起きるのがツラい」という感覚もなくなり、毎日、気持ちいい朝を手に入れることができるようになります。

夢へのあきらめを捨てる

本当にヤりたいことというのは自分の内側に存在します。

幼い頃にワクワクしていたこと、知りたいと思っていたことです。

安定した日常に慣れてくると、このままでも悪くないと思わせる誘惑がいっぱい出てきて、いつの間にかヤりたかったことや夢を忘れてしまいがちです。

実は夢というのは、あきらめるというより、そうやって忘れてしまうことの方が多いのです。

だから、夢や目標を叶えたいのであれば、常に夢を忘れない仕組みを生活の中に作るのが重要です。

例えば、リビングや寝室に夢と関連する写真や絵、ポスターを飾ったり、スマホの待受や壁紙も夢を思い出すようなモノにしておくのです。

本棚には夢に近づくための本をならべ、音楽のプレイリストも夢を紐づくプレイリストを作っておき、生活のイタる所に夢と関連するモノをチリばめておきましょう。

そうやって夢を忘れず同じモチベーションを維持できれば夢は確実に引き寄せらせてきます。

結局、人生を楽しく自由に生きるためには、自分が本当にヤリたいことが何なのかを知り、それを忘れないことが大切なのです。

まとめ

まずは身の回りのモノを捨てて、生活と思考をスッキリさせることからはじめましょう。

私生活や仕事だけではなく、人生全体に通じる考え方ですが、結局、本当に大切なことやモノというのはそんなには多くはなく、本当に大切なことやモノに集中するためにはムダなものにエネルギーを使っている場合ではないのです。

何でもかんでも大事にしようとすると、本当に大事にしたいものを忘れちゃったりするってことなんです。

多くのモノを集めすぎてしまうとドンドン人生は自由じゃなくなってしまいます。

自由でありつづけるために自分にとって不要なモノは潔く捨てるべきなのです。

ニュージーランド在住の執筆家/森の生活者

国際環境NGO〈Greenpeace Japan〉日本人初アンバサダー

国際環境シンクタンク〈Earth.Org〉日本人初アンバサダー

環境省〈森里川海プロジェクト〉アンバサダー

1970〜|大阪・京都・奈良の県境で生まれ、自然児として育つ。

1995〜|獨協大学英語学科を卒業し、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントに入社。営業と宣伝を経て、プロデューサーとなる。

2000〜|大手釣具メーカーのオーディションに合格。アウトドアの副業を開始。

2004〜2009|(株)ワーナーミュージック・ジャパンにヘッドハンティングされる。ソニー時代を含め、約10年にわたってプロデューサーを務め、10回のミリオンヒット、CD売上2000万枚を記録したあと退社。

2010〜2018|すべてをリセットし、ポスト資本主義的な生き方を求めてニュージーランドに移住。

湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営みながら、世界のエシカルな現場を視察する移動生活を送り、65ヵ国を訪れる。

アウトドア活動が本業の1つとなり、雑誌の表紙や特集に登場するようになる。

組織・場所・時間・お金に縛られない働き方を構築し——複数の会社役員を務め、ブランド・プロジェクト・イベント等のプロデュースに従事。

2019〜現在|約10年ぶりのリセットを敢行。CO2排出を省みて移動生活を中断。会社役員、プロデュース、連載など仕事の大半を手放し、作家業、コミュニティ運営、環境活動、森の生活に専念する。

第一子誕生を受けて、ミニマル仕事術をさらに極め――週3日・午前中だけ働く――育児のための超時短ワークスタイルを実践中。

会員制コミュニティ〈LifestyleDesign.Camp〉主宰

ポッドキャスト〈‪noiseless‬ world〉‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬ナビゲーター

公式サイト〈daisukeyosumi.com〉‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬

Instagram〈@daisukeyosumi〉

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