AirPodsで音楽を聴いている時や動画を視聴している時に電話がかかってくると、相手の声は聞こえるが、自分の声が相手に聞こえない。自分の声が相手に全く届かない。
とっさにAirPodsを取り外してiPhoneを片手に持って電話する。AirPodsを装着していても声が届く場合もあるが、ほとんどがNGで、その不便さにストレスを感じていた。
不便その1=体の一部(耳)を取り外すような行為
不便その2=電話中、PCでメモを取りにくい、雨の日は傘とiPhoneで両手が塞がる
そんな症状になった時の対応方法をAppleサポートで検索しても明確な解決方法がFAQに記載されていない。Google先生に聞いてみても、AirPodsの不具合、修理が必要など全く役に立たないサイトに誘導されて解決しない。AirPodsを装着した状態で録音したボイスメモにも異常もない。
結論:解決方法
次の対処方法を試みることで問題が解決することがあるが、再発することもある。
iPhoneとAirPodsとの接続をリセット
AirPodsをiPhoneから切断して、再度ペアリングする。
AirPodsを清掃する
AirPods を清掃して、耳垢などが原因でマイク性能が悪くなっていないか確認してみる。
ソフトウェアを更新する
AirPods と iPhone のソフトウェアを最新バージョンに更新してみる。
ほぼ新品のAirPodsで最新のiPhoneでiOSも最新バージョンに更新していても、この「AirPodsから電話の声が届かない」症状が頻発するので困っていた。2021年4月下旬にリリースされたiOS 14.5に更新してから発生頻度が高くなった。
追記:2021年7月下旬のiOS14.7でも改善せず
追記:2021年9月21日リリースされたiOS15でも改善せず
追記:2022年5月11日にAiePodsのファームウェアが4E71にバージョンアップされていますが声が遠くなる事象は改善せず
サポートに問い合わせる
上記の「iPhoneとAirPodsとの接続とリセット」、「AirPodsを清掃する」、「ソフトウェアを更新する」といった方法で解決しない場合は、AirPodsが故障している可能性があるのでAppleのサポートに問い合わせするしかない。
上記方法とその他いろいろと試行錯誤してみたこと等を以降で詳しく解説。
iPhoneとAirPodsとの接続をリセット
「設定」>「Bluetooth」からAirPodsの接続を解除、再ペアリング、AirPodsリセット。
iPhone再起動。
これでAirPodsで自分の声がちゃんと相手に届くようになる確率は増えたが、突然、また症状が再発する。その時はまたリセット。ストレスがストレスを生む。とても不親切ですね。家族の新品のAirPodsで試してみても同じ症状。残念ですが、iOSかAirPodsのソフトウェアバージョンが更新されるなど抜本的な対応策まではリセット>再起動で辛抱強くお付き合いしていきます。今朝(2021年5月25日)リリースされたiOS14.6で「Bluetoothデバイスで、通話中に切断されたり、別のデバイスにオーディオが送信されたりすることがあった問題」の修正がされたとの記載があったので期待したがダメでした。他に良い方法が見つかったら追記します。
AirPodsの清掃
耳垢やホコリ等の汚れがAirPodsのマイクのメッシュ部分に残っていると声が届かない場合もあるようだ。スピーカー部分や充電器側も含めて頻繁にお手入れしましょう。AirPodsには目に見えない汚れが付着し、付着してる雑菌の量はトイレの便座の数十倍汚いので機能面の維持、衛生面の維持どちらの観点でもお手入れは頻繁に。
その他、AirPodsの便利機能
AirPodsから電話の声が相手に届かない問題の解決方法を探している時に気がついたAirPodsの便利機能があった。
ひとつのiPhoneで音声の共有
新幹線などで映画を友達や家族と一緒に、ひとつのiPhoneで観る時、私のAirPodsに加えて他のAirPodsセットでも音声を共有できる。自分のiPhoneの近くで友達や家族のAirPodsのケースを開いてしばらく待つと、AirPodsのポップアップ画面が表示される。その画面の「一時的にオーディオを選択」をタップ。次にAirPodsケースのボタンを押すと接続が完了する。コントロールセンターで個別に音量調整もできる。
いろいろ試したけど、症状が改善しなかった設定変更
次の設定変更を試しても自分の声が相手に伝われない事象は改善できなかった。
マイクと自動耳検出
使用するAirPodsマイクを自動的に左から右へ変更、またはどちらか片方に固定する設定。「設定」>「Bluetooh」>「自分のAirPods」>「マイク」から変更できる設定。初期値は「自動的にAirpodsを切り替え」で、これを「常に左のAirPods」または「常に右のAirPods」に変更しても電話の時に、自分の声が安定して相手に聞こえない。
同じく、「設定」>「Bluetooh」>「自分のAirPods」>「自動耳検出」、初期値のOn状態をOff状態に変更しても改善されない。
iPhoneの通話オーディオルーティング
初期設定は自動となっている「設定」>「アクセシビリティ」>「タッチ」メニュー。電話またはFaceTimeオーディオ通話中にどこから音声が聞こえるかを指定する設定だ。「自動」/「Bluetoothヘッドセット」/「スピーカー」の中から「Bluetoothヘッドセット」を選択。
iPhoneのオーディオ/ビジュアル設定
「設定」>「アクセシビリティ」>「オーディオ/ビジュアル」>ヘッドフォン調整をOFFにしても、カスタムオーディオ設定を行っても改善されず。
iPhoneのノイズキャンセリング設定
「設定」>「アクセシビリティ」>「オーディオ/ビジュアル」>「電話ノイズキャンセリング」をOFFに変更しても改善されず。
iPhoneのイコライザをオフ
「設定」>「ミュージック」>「イコライザ」でオフに変更しても改善されず。
iPhoneのネットワーク設定をリセット
「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「ネットワーク設定をリセット」を実施しても改善されず。
AirPodsが途切れやすい環境
電話やZoom会議時にAirPodsから音は聞こえるが自分の声が相手に届かない場合、電子レンジやトラック、タクシー無線が原因である可能性があります。
これらの機器は、AirPodsが使用するBluetooth信号に干渉する可能性があります。特に、電子レンジは2.4GHz帯の電波を発し、Bluetoothの信号を妨害する可能性が高いです。
この干渉は、AirPodsの音声受信には影響しないが、マイクの送信信号には影響を与える可能性があります。つまり、あなたは相手の声を聞くことができても、あなたの声が相手に届かないという状況が起こりうるのです。また、2.4GHz帯のWi-Fiネットワークを使用している場合、AirPodsとの周波数帯の重複が発生し、干渉の原因となる可能性があります。
また、同一のAirPodsを異なる複数のデバイスとペアリングして利用している場合も接続が途切れやすいです。AirPodsには同じApple IDでサインインしているデバイス間で自動的に接続を切り替える機能があります。このため、複数のデバイスが近くにあると、どのデバイスに接続するかで競合が発生し、音声が途切れることがあります。ご存知の通り、AirPodsはBluetoothを使用して接続されており、複数のデバイスが同時にBluetooth信号を発信すると、干渉が生じる可能性があります。これにより音声伝送が不安定になることがあります。
環境の改善
電波干渉の問題を解決するには、以下の対策が効果的です。
- 電子レンジや無線機器から離れた場所でAirPodsを使用する
- 5GHz帯のWi-Fiを使用する
- 複数のデバイスとAirPodsをペアリングして利用する場合は自動切替え設定ではなく、手動切替え設定で利用するようにする。