ジェンダーバランス

ジェンダーバランス

ジェンダーバランスとは

人工知能、自動運転、ロボティクス、メタバースなど日々進化を遂げるIT業界ですが、その職場は男性が多くを占めているというジェンダーバランスという問題が浮かび上がっているんですって。意外ですよね。

今年発売されたiPhone13の発表会時のApple社のプレゼンでは多くの女性スタッフが堂々と説明していた動画を見ていたので最先端のIT業界は女性も平等に活躍しているものと思い込んでいました。

人材不足

実はIT業界は女性技術者をどのように増やしていくかという課題をかかえているそうなのです。IT業界は性別に関係なく優秀な人材を求めて発掘しようとしていますが深刻な人材不足になっているそうなのです。また、IT技術職の現場では男性が多くを占めてしまっているのが現状なので、そうした環境の中で更に魅力的なプロダクトやサービスを産み出すためには男性だけではなく、女性も含めた多様な人材の多様な視点を取り入れたいといったIT企業経営者の思惑もあるとのことです。

女性視点の欠落

技術が進歩していますが、女性からの視点が欠落しているといった指摘はIT技術に限らず、以前からもあったそうです。例えば自動車業界です。車の衝突実験時にデータを収集する為のダミー人形も、かつては多くは男性の体格をモデルにしたものが多く用いられ、女性や妊婦、こどもの安全性が十分に考慮されていなかったという指摘です。

リケジョの割合

多くの先進国を含む36カ国が加盟するOECDが今年発表したデータによると大学など理系分野に占める女性の割合は日本が最も低いとこことです。教育環境から見直さないと男性側に偏重したプロダクトやサービスづくりから脱却できなく、日本は益々、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)やテスラモーターをはじめとした世界のITジャイアンツたちとのギャップが広がってしまうと危機感を感じました。女性が女性の目線でサービスやプロダクトに意見し、これまでの常識を打破するモノを産み出すことで世の中をより良い方向に変えていく源となるリケジョの割合をもっと増やさないといけないですね。

私は高校では文系でしたが、大学は理系に進学しました。IT業界がこんな課題があるということは知らなかったです。将来、経営する視点としてもIT技術の視点でも理系に進学してよかったと考えています。IT業界でジェンダーバランスが崩れている実態を知った今、学生時代にしっかり学んで、近い将来、私なりの視点を取り入れた事業やサービス、プロダクトを通して世の中に少しでも貢献していきたいと考え直すことができました。