サウナブームが続く日本ですが、実は多くの人がサウナ施設で困ったことを経験しています。
サウナ施設での困りごとや迷惑行為について確認していきましょう。
サウナ施設での困りごと
混雑問題
サウナブームの影響で、多くの施設で混雑が深刻化しています。特に人気の施設では、サウナ室の前に長蛇の列ができたり、水風呂がぎゅうぎゅう詰めになったりすることも。
特に人気の施設では混雑が深刻な問題になっています。週末の12時〜21時、特に土曜日は終日混雑していることが多いんです。平日でも18時以降は仕事帰りの利用者で混み合います。
- サウナに入るまでの待ち時間が長い
- 水風呂に入れない
- 水風呂がぎゅうぎゅう詰め
- 外気浴スペースやととのいイスが満杯
- サウナに入れない時間が長くなり、せっかく来たのに満足できない
- 混雑を避けようとすると、自分の生活リズムを崩さなければならない
これじゃあ、せっかくリラックスしに来たのに逆にストレスが溜まっちゃいますよね。
対策:
- オフピーク時に利用する
可能な限り、混雑時を避けて利用しましょう。平日の昼間や、夜遅くなど、比較的空いている時間帯を選ぶことで、自分自身も快適に過ごせますし、混雑緩和にも貢献できます。
- 事前に混雑状況をチェックする(施設のSNSや口コミサイトを活用)
- 比較的空いている穴場的な施設を探す
また、プライベートサウナの利用も検討してみましょう。最近は、デジタルチェックインで誰にも会わずにサ活できる施設も増えています。
混雑を避けるのも大切ですが、むしろ混雑時こそサウナの醍醐味を味わおうと割り切った方が建設的かもしれません。他のサウナーとの一体感や、みんなで同じ空間を共有する喜びを感じてみるのも良いかもしれません。ただし、マナーを守ることは忘れずに!」
マナー違反
サウナ初心者が増えたことで、マナー違反も増加しています。
よくある迷惑行為
- サウナ内での大声での会話
- 水風呂での髪の毛の洗い流し
- 休憩スペースの長時間占有
こういった行為は、他の利用者の快適性を著しく損なってしまいます。
対策:
- 施設側による明確なルール提示とマナー啓発
- 常連利用者による新規利用者へのさりげない指導
- SNSなどでのマナー情報の拡散
マナーを守り、広める
まずは自分自身がサウナマナーを徹底的に守ること。そして、機会があれば初心者にさりげなくマナーを教えてあげるのも良いでしょう。ただし、押し付けがましくならないよう注意が必要です。
- サウナ室内へは身体を洗って、水分をよく拭いてから入室する
- サウナ室内では静かに過ごす
- サウナ室内では自分の汗を撒き散らさない
- 水風呂では他の人の邪魔にならないよう注意する
- 外気浴スペースを長時間占有しない
男女格差の問題
女性サウナーにとって、行ける施設が少ないのが現状です。男性専用施設が多く、女性が利用できる施設が限られています。
- サウナを楽しみたいのに、性別で制限されるのは不公平
- 女性向け施設が少ないため、サウナの魅力を十分に体験できない
- 男性中心のサウナ文化に取り残されている感覚
女性サウナーの増加に伴い、徐々にではありますが女性向けの施設も増えてきています。
- 特定の曜日にレディースデーを設定している男性専用施設を利用する
- 男女共用の水着着用サウナを探す
- 女性専用のプライベートサウナを利用する
男女格差の問題は、サウナ業界全体で取り組むべき課題です。でも、私たち利用者にもできることがあります。
SNSで女性サウナーの声を発信したりすることで、少しずつ変化を促すことができるはずです。
衛生面の不安
サウナは汗をかく場所。だからこそ、衛生面への不安も大きいんです。具体的な問題:
- サウナマットの不衛生さ
- 他人の汗や体臭が気になって、リラックスできない
- 水風呂の濁り
- 脱衣所やシャワールームの清潔さ
対策:
- 個人用のサウナマットやタオルを持参する
- 利用前後のシャワーを徹底する
- 施設側による定期的な清掃と水質管理の強化
料金の高騰
サウナブームに乗じて、一部の施設では料金が高騰しています。これは、特に頻繁にサウナを利用する人にとっては大きな負担になっています。
- 平日と休日の料金差が大きい
- 深夜や長時間利用の追加料金
- 人気施設ほど高額になる傾向
対策:
- 回数券や会員制度を利用する
- 比較的リーズナブルな銭湯サウナを活用する
- サウナ仲間と情報交換し、コスパの良い施設を見つける
フィードバックを伝える
施設の良い点、改善してほしい点があれば、積極的に施設側に伝えましょう。建設的なフィードバックは、施設の改善につながります。
地方の温浴施設の現状
地方では、サウナ施設の廃業や後継者問題は発生しています。
地方のサウナ施設、特に銭湯に併設されたサウナは厳しい状況に置かれています。厚生労働省の調査によると、一般公衆浴場の数は約30年で7000施設も減少したそうです。
サウナ施設の減少が加速
地方では、以下のような要因が廃業を加速させています。
- 人口減少による利用者の減少
- 燃料費の高騰
- 施設の老朽化
- 後継者不足
特に後継者不足は深刻で、同じ厚生労働省の調査では、一般公衆浴場を経営している人の53.2%が後継者がいないと回答しています。これは、サウナ文化の継承にとって大きな課題となっています。
サウナブームとのギャップ
都市部ではサウナブームが続いていますが、地方ではそのブームの恩恵を十分に受けられていないのが現状です。ヘビーサウナーは全国で287万人いると推計されていますが、その多くは都市部に集中しています。
地方のサウナ施設は、以下のような課題を抱えています。
- 最新の設備投資が難しい
- サウナイベントなどの集客施策が限られる
- SNSなどでの情報発信力が弱い
これらの要因が、地方のサウナ施設と都市部のサウナ施設の格差を広げています。
地方サウナの展望
では、この先、地方のサウナ施設はどうなっていくのでしょうか?いくつかのシナリオが考えられます。
淘汰と集約
最も可能性が高いのは、一部の施設が淘汰され、残った施設に利用者が集約されるというシナリオです。これは、以下のような形で進行すると予想されます。
- 老朽化した小規模施設の閉鎖
- 地域の中核となる大型施設への投資集中
- 移動型サウナや期間限定サウナの増加
このシナリオでは、地方でもクオリティの高いサウナ体験が可能になる一方で、地域に根ざした小さなサウナ文化が失われる可能性があります。
地域再生の核としてのサウナ
一方で、サウナを地域再生の核として活用するという動きも出てきています。
例えば、
- 古民家を改装したサウナ施設
- 地域の特産品を活用したサウナイベント
- サウナツーリズムの推進
これらの取り組みは、サウナを単なる温浴施設ではなく、地域の魅力を発信する場として捉え直すものです。成功すれば、地方のサウナ文化に新たな可能性をもたらすかもしれません。
テクノロジーの活用
テクノロジーの進化は、地方のサウナ施設にも新たな可能性をもたらします:
- IoTを活用した効率的な施設管理
- VRサウナ体験の提供
- オンラインサウナコミュニティの形成
これらの技術を活用することで、人手不足や設備投資の問題を一部解決できる可能性があります。
サウナーにできること
私たちサウナーには、地方のサウナ文化を守るためにできることがたくさんあります。
地方のサウナを積極的に利用する
まずは、地方に行った際には積極的にサウナを利用しましょう。たとえ設備が最新でなくても、地方のサウナには独特の魅力があります。
例えば、
- 地元の人との交流
- その土地ならではの景色を楽しめる外気浴
- 地域の食材を使ったサウナ飯
これらの体験は、都市部のサウナでは味わえないものです。地方のサウナを利用することは、その存続を支援することにつながります。
SNSで情報を発信する
地方のサウナの魅力を、SNSで積極的に発信しましょう。
例えば、
- Instagram:サウナの外観や内装、景色の写真を投稿
- Twitter:サウナの感想や地元の人との交流エピソードをツイート
- YouTube:地方サウナ巡りの動画を制作
これらの情報発信は、地方のサウナの認知度向上につながります。また、「穴場のサウナ」として注目を集める可能性もあります。
クラウドファンディングを活用する
老朽化した設備の更新や、新しいサウナ室の増設など、地方のサウナ施設には資金面での課題が多くあります。そこで、クラウドファンディングを活用して支援するのはどうでしょうか。
例えば、
- 目標:「○○温泉のサウナ室をリノベーション!」
- リターン:限定デザインのサウナハット、1年間の利用券など
サウナ愛好家が集まれば、大きな力になります。施設側にとっても、ファンの存在を実感できる良い機会になるでしょう。
地方のサウナを利用し、その魅力を発信し、時には直接的な支援を行う。そうした一つ一つの行動が、地方のサウナ文化を守ることにつながります。
地方のサウナを守ることは、日本のサウナ文化全体を豊かにすることにもつながります。都市部の最新設備を備えたサウナも素晴らしいですが、地方の古き良きサウナにも独特の魅力があります。その多様性こそが、日本のサウナ文化の強みなのです。
これからのサウナ文化
サウナブームは一過性のものではなく、日本の文化として根付きつつあります。だからこそ、私たちサウナ好きが中心となって、より良いサウナ文化を作っていく必要があります。
サウナブームの中で、私たちは様々な課題に直面しています。
混雑、マナー違反、衛生面の不安、料金の高騰など、解決すべき問題は少なくありません。しかし、これらの問題は、施設側の努力と利用者の協力があれば、必ず解決できるはずです。
私たちサウナ好きには、より良いサウナ文化を作っていく責任があります。マナーを守り、情報を共有し、建設的なフィードバックを行うことで、サウナ環境の改善に貢献できます。
そして、これからのサウナは単なる汗を流す場所ではなく、コミュニティの中心として、健康増進の場として、さらには環境に配慮した施設として進化していくでしょう。
サウナの素晴らしさを多くの人に伝えつつ、同時に責任ある利用者となること。
それが、真のサウナ好きの姿なのかもしれません。
さあ、明日も周りの人への配慮も忘れずにサウナでととのいましょう!
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