大谷翔平さんの活躍で多くの人がMBLの試合を目にする機会が増えたせいか、日本のプロ野球は観ていて退屈という声をよく聞くようになりました。
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日本のプロ野球が退屈な原因
日本のプロ野球選手のレベルが高いことはWBC優勝やオリンピックなどの国際試合やMLBでも野茂英雄さんやイチローさん、松井秀喜さんなど過去や現在の大谷翔平さんなど多くの選出が実績を残していることから明らかです。
では、何故、日本のプロ野球はどうして観ていて退屈になるのでしょうか?
単調で騒々しい応援スタイル
外野席を中心とした鳴り物による連続的な応援は、試合の展開に関係なく続けられることが多く、観戦の妨げになると感じられることが多くあります。
2005年シーズン、当時の渡辺恒雄オーナーの方針により、東京ドームでの主催試合において鳴り物応援が全面的に禁止されました。
これは「野球の品格を保つ」という理由からでした。しかし、この決定はファンの強い反発を招きました。
多くのファンが鳴り物応援の復活を求め、中には無許可で鳴り物を持ち込んで応援を続ける者もいました。
また、応援団を中心に署名活動なども行われました。
この状況を受けて、球団側は徐々に方針を軟化させ、2006年シーズンからは一部エリアでの鳴り物応援を再び許可しました。
その後、制限は更に緩和され、現在では多くのエリアで鳴り物応援が可能となっています。
この事例は、日本のプロ野球において一部の限定的なファンの声が球団の方針に影響を与え、日本のプロ野球人気の低下を招いた要因と考えられています。
試合の流れと応援の乖離
応援が試合の展開や選手のパフォーマンスと必ずしも連動していないことがあります。
観戦体験の質の低下
一部の熱狂的なファンによる過度な応援が、他の観客の観戦体験を損なう可能性が指摘されています。
観戦体験の改善
MLBのように、プロのDJや音響スタッフによる試合の展開に合わせた演出を取り入れ、より洗練された観戦体験の提供を模索している球団もあるようですが、古くからの外野席の鳴り物による応援を継続したい一部ファンの意見との対立に困惑しているようです。
応援マナーや他の観客への配慮について、球団やリーグが積極的に啓発活動を行い、より成熟したファン文化を育成しないと、優秀や選手がMLBへ流出して活躍する流れの中で、日本のプロ野球の人気が低迷、ひいては日本の野球レベルが衰退してしまう危機なのかもしれません。
高校野球の甲子園に代表されるブラスバンドによる連続的に繰り返される集団応援は素晴らしく、日本の文化のひとつとして継承すべきです。とはいえ、高校生のような応援を一部の熱狂的なプロ野球ファンが他の観客に押し付けているような現状の観戦スタイルは退屈さを誘発します。
WBCやオリンピックなど海外での国際試合において韓国の鳴り物中心の応援が評判が良くないように、海外の観戦文化や演出を参考にしつつ、MLBの模倣と揶揄されない、日本独自の魅力を活かした新しい観戦スタイルを通して日本の野球レベルの維持・発展をファンも担っているという自覚が観戦体験の改善につながるように感じます。
今の野球少年は多くのMLBの試合をTVで観戦しています。
今の日本のプロ野球は野球少年に夢を与られる?プロの野球選手はかっこいい!!と感じてもらえる?
プレーの良し悪しを味方、相手を問わずに叱咤激励する球場での応援環境を日本のプロ野球を球場で観戦する大人たちがリビルドして、日本の野球少年たちにはに画一的に鳴り物を鳴らす退屈ではない野球を体験させてあげてください。