2023年、映画館で観るべきオススメ映画

映画

ラーゲリより愛を込めて

公開:2022年12月9日

旧ソ連、第二次世界大戦の終戦直前に日本と戦争をはじめ、旧満州、現在の中国東北部に駐留していた日本陸軍の関東軍に所属していた人たちが強制連行されてシベリアの大地の開拓のために収容所で働かされたという苦々しい歴史がありますが、シベリア収容所のことをロシア語でラーゲリと言います。

旧満州でスパイ的に諜報活動を行う特務部隊に所属していた二宮和也さん演じる主人公がシベリアの収容所で家族と離ればなれにさせらせて長期間拘留・抑留されて強制労働をさせられます。

ほとんどの兵隊は2年以内には帰ってくることが出来ましたが、二宮和也さん演じる主人公は特務部隊に所属していたので10年以上も抑留されながらも北川景子さん演じる妻や家族と手紙で交流したり、同じくラーゲリに抑留されている人との交流していく、感動で涙が止まらなくなる物語です。エンドロールでMrs. GREEN APPLEがこの映画のために描き下ろした主題歌「Soranji」が流れます。この楽曲は、映画のメッセージやストーリーに完全にマッチし、映画の魂が歌詞とメロディに込められた素敵な曲です。エンドロールが流れ終わって照明が灯るまで私の涙は溢れ続け、劇場の誰もが涙を拭って立ち上がることはなかったです。

本当に素晴らしい作品でした。映画の中で描かれる主人公の勇気と強さには、私たちにも勇気と希望を与えてくれます。特に戦争に関する話題が多い今、この映画を通して平和の大切さを改めて実感することができます。戦争中にあった収容所の実話を描きながらも、主人公が持ち続けた愛や希望に溢れた姿勢が印象的なこの映画は私たち若い世代だけでなく、多くの世代の方々にもぜひ観ていただきたいと思います。

日本でも戦争を体験した世代の方々は年々、少なくなっています。そうした世代の人たちが戦争の時の体験を思い出すので辛いかもしれません。しかし、この映画は主人公が持ち続けた希望や愛が描かれ、戦争の辛さだけではなく、人間の尊さや大切さが伝えられています。この映画を通して私たちZ世代が戦争の悲惨さを学び、平和を大切にする思いを共有することができたらと思います。「戦争をしてはいけない、戦争は酷すぎることなんだ」と私たち若い世代が受け継いでいくことが未来に向けた平和のためにも大切だと感じています。

 

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出典:東宝MOVIEチャンネル

公開:2023年3月3日

スティーブン・スピルバーグ監督の自叙伝的な物語で1952年のアメリカから話はじまります。主人公サミー少年はある日、両親に連れられて映画館にやって来て、生まれて初めての映画として列車が脱線事故を起こす「地上最大のショウ」を観て衝撃なシーンに心を動かされます。

それからというもの、サミー少年は母親に買ってもらったビデオカメラを使って妹たちとともに撮影ばかりして遊んぶようになりました。成長するとともに映画制作は友人たちも交えて本格化、サミーはカメラを手放せなくなっていました。撮影だけではなく、編集まで手がけるようにもなり益々、映画づくりに没頭していきます。

そんな映画漬けのサミーに大きな転機が訪れます。家族とカリフォルニアに引っ越すことになったのです。ユダヤ系の家族に育ったサミーは新しく入った学校で差別を受けてしまうのでした。

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出典:ユニバーサル・ピクチャーズ公式

ピアニストの母はサミーが映画監督になることを応援、父はコンピューター科学者で映画づくりは趣味の範囲にとどめるべきだという考えです。両親との関係や差別をうけての悩みや葛藤の中でカメラのファインダー越しにサミーが何を見い出していくのかが見どころの映画です。

オットーという男

公開:2023年3月10日

主演トム・ハンクスがオットーという孤独な老人が引っ越してきた隣人との触れ合いを通して再生していくという、スエーデン映画の「幸せなひとりぼっち」をリメイクした物語です。

世界的にヒットした「幸せなひとりぼっち」を観たトム・ハンクスがリメイクしたいとプロデューサーも務めた作品で、トム・ハンクスの実の息子さんであるトルマン・ハンクスがオットーの若い頃の役として映画に初出演しています。

曲がったことが許せないオットーは近所を毎日パトロールし、ルールを守らない人に説教ばかりをする嫌われ者です。実はそんなオットーも人知れず孤独を抱えていたのです。

最愛の妻に先立たれ、仕事も失ったオットーは自らの人生を終わらせようと首吊り自殺を図ります。しかり、ロープが天井から外れて失敗します。その直後、向かいの家に陽気な妊婦マリソルとその家族が引っ越してきて、物語が進展します。

オットーが自分とは正反対の一家にどんどん振り回され、少しずつ変わっていきます。

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出典:ソニー・ピクチャーズ 映画

いつか君にもわかること

公開:2023年2月17日

余命わずかなシングルファーザーが息子の新しい家族探しに奔走するという実話から生まれた物語、ベネチア国際映画祭にも出品された作品です。

窓拭き清掃員として働く33歳のジョン、4歳の息子マイケルを一人で育てています。ジョンは不治の病に侵されていて余命宣告を受けています。

子育てと仕事に追われ、忙しい日々を送っているジョン、一緒に過ごせる時間が残り僅かであるということを息子のマイケルに打ち明けることができずにいました。

頼れる身内のいないジョン、自分が居なくなってしまった時のために息子マイケルの新しい親を探しはじめます。

ジョンは理想的な家族を求めて何組もの候補と面会します。実の子供とともに養子縁組を何人も受け入れている家族、夫と離婚して子育ての夢を諦めきれずにいる独り身の女性、すぐに理想の親を見つけられると思っていたジョン、しかし、なかなか決めることが出来ずにいました。

そんな中、ジョンの病状はどんどん悪化、焦りばかりが募っていきます。ある日、ジョンは息子マイケルから「ようしってなぁに?」と聞かれるのでした。父と離れたくない息子、はたしてジョンは。。。

窓拭き清掃員として窓越しに色々な家庭の様子を見てきたジョン、どの家も自分より幸せそうだ、息子にも幸せになってもらいたいと新しい親を探しはじめるが何が良いのかわからなくなってしまうジョン、はたして、ジョンは最後にどんな幸せを見つけるのか、胸が締め付けられます。会話や演出を極力抑えて淡々と、それでいて胸に沁みてくる、切ない親子関係を描いた作品です。

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出典:キノフィルムズ

アラビアンナイト 三千年の願い

公開:2023年2月23日

3000年もの間、 幽閉されていた孤独な魔人と、見果てぬ夢を追い求める女性学者とが織りなす、イスラムの説話集 「アラビアンナイト」をモチーフとした物語です。

女性学者アリシアは講演のために訪問していたトルコのイスタンブールのバザーで美しいガラス瓶を買いました。ホテルの部屋に戻ると瓶の中から巨大な魔人ジンが現れ、お礼に「3つの願い」を叶えてあげようとアリシアに申し出ます。

ジンは3つの願いを全て叶えてあげることで呪いが解けて自由の身になれるのですが、古今東西の物語や神話を研究している専門家であるアリシアは願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っています。

魔人ジンはアリシアの考え方を変えさせようと、紀元前からの3000年にも及ぶ、自分の物語を語り始めます。

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出典:キノフィルムズ

公開:2023年6月30日

昭和から平和にかけて公開された4作品すべてが大人気だったインディ・ジョーンズの新作です。

新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」に対する期待は高まっています。ハリソン・フォードが再び主演を務めることで、往年のファンからも期待が高まっています。また、この新作は、オリジナルのクリエイターたちによって製作されるということで、映画ファンにとっては喜ばしいニュースです。

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出典:ディズニー・スタジオ公式

 

ミッションインポッシブル デッドレコニングPART ONE

公開:2023年7月21日

トム・クルーズ演じる、スパイ組織に属する主人公イーサン・ハントの活躍を描く『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作となる第7作目が「デッドレコニングPART ONE」です。今回もトム・クルーズはが驚異的なアクションシーンが期待されています。本作がPART ONEなので続編も制作されているようですが続編となる第8作目の公開はパラマウント・ピクチャーズから正式発表はされていませんんが2024年以降となりそうです。まずは、第7作目の「デッドレコニングPART ONE」に集中して楽しみましょう。

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出典:パラマウント・ピクチャーズ