【Techトレンド】ChatGPT

AI

 

生成AI

生成AI技術は飛躍的に進化しています。

AIアバター

AIが自分の写真を加工してアバター画像をSNSに投稿するのが流行してましたが、新たしい自分をつくり出す進化したAIアバターを生成してくれるアプリ『SNOWスノー – ARカメラ、AIアバター』が登場しました。

開発したのはNAVERの子会社であるSnow Corporationです。いろいろな表情、角度から自分を撮影した写真を20枚ほどアプリに登録します。AIが顔や表情を学習し、ポーズやテイストの異なるアバターイラストをゼロから描写してくれます。

画像生成AI

『Midjourney(ミッドジャーニー)』というAI画像生成ソフトを駆使して描かれたフルカラーマンガ「サイバーパンク桃太郎」がSNSで話題になっていましたが、加筆修正と画像生成AIを使ったマンガの書き方を著者であるRootportさんが10ページで解説する描き下ろしが追加されて2023年3月に発売されます。

人間のイラストレーターに頼むと1年ほどかかる期間をAIを活用することで6週間ほどと大幅に短縮できたそうです。Rootportさんは「マンパワーの問題で限界を感じていた、その限界を超えさせてくれるのが機械(AI)だ。課題に感じたことが1週間後には解決されているぐらいのスピードで技術が革新している。その速さにちょっと驚いている。」と語っています。

『Midjourney(ミッドジャーニー)』はテキストの説明文から画像を作成する独自のAIでフリーミアムビジネスモデルが採用されており、制限付きの無料利用枠と、より高速なアクセスや大容量、追加機能を提供する有料利用枠があります。

Midjourneyは公式ホームページhttps://www.midjourney.com/home/のトップ画面から利用できるのですが、単体サービスではなく『Discord(ディスコード)』というフリーウェアのチャットで動くツールとなっています。

ChatGPT

イーロン・マスク氏は『AI、人工知能にはかなり慎重に取り組む必要がある。結果的に悪魔を呼び出していることになるからだ。ペンタグラムと聖水を手にした少年が悪魔に立ち向かう話を皆さんもご存知だろう。少年は必ず悪魔を支配できると思っているが、結局はできはしないのだ』と述べ、シンギュラリティの到来に危機感を持ち、非営利のAI研究組織OpenAIを2015年に設立しています。

OpenAIがつくるAIが『ChatGPT(チャット ジー・ピー・ティー)』です。

Microsoft社のCEOサティア・ナデラ氏は「GPTはバージョンが上がるごとに性能が劇的に向上している。これは世界を一変させる技術になる可能性がある」と語り、2023年1月にOpenAIに対して1兆円規模の投資を行うと発表しました。

ChatGPTはAIによる自然言語処理ツールをもとにしたチャットコミュニケーションサービス検索エンジンとは異なり、正解がない相談にもAIが自ら考え、文章で回答してくれます。

現在はトライアル期間なのでユーザー登録すれば無料で利用できるWebサービスなのでスマホやPCで日本語で気軽に体験できます。https://openai.com/blog/chatgpt/

2022年11月から開始された無料公開から2ヶ月ほどで月に1回以上サービスを利用した人は世界で1億人に達しているとのことです。

作詞や小説などクリエイティブ活動の補助ツールとしての活用や英語、論文作成の補助など学習に活用したりと活用方法は無限に広がりそうです。

海外では宿題にChatGPTの使用を禁じられているほどです。

現在はテキストを入力して、テキストで回答されるチャット形式ですがSiriやAlexaのように音声でのやり取りができるようにも進化する日も近いのではないでしょうか。もしかしたらイーロン・マスクが開発中のヒューマノイド『Optimus(オプティマス)』はChatGPTと連携することで人間と自然に会話きるようになるのかもしれませんね。

Google社がまもなく一般公開する会話形AIサービス「Bard」、ChatGPTに「GoogleのBardとの違いについて教えて下さい。」と質問すると次の回答がありました。

Google BERT (Bidirectional Encoder Representations from Transformers) と Google BARD (Bidirectional Attention Representations from Transformers) は、Googleによって開発された2つの異なる深層学習モデルです。

BERTは言語理解タスク向けにトレーニングされたモデルで、文書内の単語の上下関係を学習することで、自然言語理解タスクを行います。

一方、BARDはBERTを拡張して、文書内の異なる部分間の注意力を学習することで、文書全体を理解するようにトレーニングされたモデルです。期待されます。

つまり、BERTは文書内の単語関係を学習し、BARDは文書内の単語関係と文書全体の意味を学習するという違いがあります。

更に、ChartGPTに「GoogleのBardとChatGPTの違いについて教えて下さい。」と問いかけてみると、

Google BERTとOpenAIのGPT-3は、異なるタイプの言語モデルです。

Google BERTは、事前訓練済みのTransformerベースの自然言語理解モデルです。このモデルは、大量のテキストデータを使用して訓練され、文書内の意味や関係を捉える能力があります。

OpenAIのGPT-3は、大規模なTransformerベースの自然言語生成モデルです。このモデルは、大量のテキストデータを使用して訓練され、人間のように文章を生成する能力があります。

結論として、Google BERTは自然言語理解を重視し、OpenAIのGPT-3は自然言語生成を重視するモデルです。

と、なぜかBardではなく、Berdとの違いの回答となっていたので、更に「Google BERTではなく、GoogleBardとChatGPTの違いについて教えて下さい。」と続けると、

GoogleBardとOpenAIのGPT-3は、異なるタイプの言語モデルですが、GoogleBardに関する公式情報はありません。そのため、GoogleBardについては正確な情報を提供することができません。

一方、OpenAIのGPT-3は、大規模なTransformerベースの自然言語生成モデルです。このモデルは、大量のテキストデータを使用して訓練され、人間のように文章を生成する能力があります。

となりました。ライバル社の非公開情報ですから当然ですよね。これから競争が激化しそうです。どちらか一方のみを活用するのではなく、それぞれの長所をハイブリッド活用したサービスを享受できる日が待ち遠しいです。

ただ、最先端技術を犯罪や戦争などには利用して欲しくないですね。違法行為に該当するコマンドはAIが拒否する仕組みは既に導入されているのですが悪用されるリスクはあります。AIに完全依存してしまうのではないAIとの上手な付き合い方の模索が暫くの間は続きそうです。