冬の乾燥で肌があれて、あれこれと化粧品を試してみても改善しないどころか悪化してしまう方が多いそうです、何を隠そう、私もその一人です。高い化粧品やオーガニック化粧品は薬のように有効な成分が含まれ、肌を治療してくれると信じ込んじゃってました。
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嘘だらけ
私が生まれる直前、2001年の化粧品に関わる当時の法律「薬事法」なるものの大幅な改正により、素人でも化粧品をつくりやすくなった結果、「粗悪な化粧品」が増えてしまっていたなんて驚きました。
薬用化粧品と言えば薬のように効果が高そうな良い印象を受けてしまいますが、実は、ごく少量でも1種類の有効成分が配合されていれば表示指定成分以外の全ての成分を表示することなく販売することができるので、実際には何が含まれているのかわからならいリスクが孕んでいたのです。逆に薬用化粧品ではなく、化粧品の方が全成分表示が義務付けられていたなんて知りませんでした!全成分が表示されているからといって安全性がメーカーによって担保されているとは限らない状況だったなんて恐ろしくなってしまいました。
2001年の規制緩和により、昔だったら排除されていた合成界面活性剤を多用した危険な化粧品が海外から輸入されるようになっていた日本に私は生まれていたのでした。この合成界面活性剤というのが石鹸よりも洗浄作用が強いもので皮脂を水に流出させやすくして肌のバリアを破壊してしまうもので、植物性など自然由来の界面活性剤でも同様に注意が必要のようです。台所洗剤で母が手荒れしちゃってかわいそうですが、水で化粧を落とせるクレンジグなど「水で洗い流せる」といった謳い文句のものは界面活性剤の強さや濃度や合成数が多く、台所用洗剤で顔を洗っているほど危険だったなんて誰も教えてくれませんでしたが、今後の化粧品選びではしっかりと成分を確認して特に合成界面活性剤には注意した方がよいと肝に命じました。
UVカットにも注意
皮脂腺が発達する前の子供の頃からUVカット化粧品を使う場合は、合成界面活性剤が含まれているので乳液状のものは避けないといけなかったようです。知らなかったです。
SPF20以上になると数値が大きくなってもその数値ほど効果に差はなく、SPFが高いほど、紫外線吸収剤が多量に含まれてしまって有害になるので、合成ポリマーや紫外線吸収剤を使っていないものがオススメのようです。これも知らなかったです。
SPFというのはあくまで目安であり、どれだけその数値が高いかよりも大事なのは、ちゃんと隙間なく塗ることの方であり、そもそもの直接、紫外線を浴びないような日除けの工夫をすることが最も大切だったようです。これも知らなかったです。
その他、知って良かったがたくさん詰まっている小澤さんの著書「ウソをつく化粧品」を読んで一緒にいつまでも若々しく、美しい肌を守っていきましょう!
肌の奥まで浸透
広告などで「肌の奥まで浸透する」といったような謳い文句で売られている商品をよく見かけますが、一番表層の角質層までしか届くことができないんですって。奥まで染み込めと一生懸命、肌に叩き込んでいたのが馬鹿みたいですよね。そもそも、角質層とは肌の奥の細胞組織から押し出されて表面に出てきた「死んでしまった細胞」で、しばらくすれば垢となって剥がれ落ちてしまうのに、そんな垢の元に高い化粧水や美容液を使っていたなんてショックです。
参考 ウソをつく化粧品 小澤貴子
オーガニックコスメ、自然派化粧品が危ない!
自然のものなら当然体にやさしいし、肌にもやさしいはず。
そう思って、積極的に
「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」といわれるものを
使われていることでしょう。そんななか、
「オーガニックで肌にやさしい化粧品を使っているのに、かぶれます。
私の肌が悪いのでしょうか?」といった声が多く聞かれるようになりました。
悪いのは、あなたのお肌ではありません。
ウソだらけで、消費者の目を巧妙に騙し、
お肌をどんどん弱くさせている張本人は、
何を隠そう「化粧品」だからです。クレンジングオイルと台所用洗剤は同じ!?
肌にやさしいという触れ込みのクレンジングオイルと、
肌あれの原因になることもある
台所用洗剤が同じだと聞いたら、どう思いますか?考えてみてください。
洗剤メーカーと化粧品メーカー、同じ会社だったりしますよね?
同じ原料や同じ作用の原料を使って、
まったく別の用途のものを製造しているのです。毎日、台所用洗剤で顔を洗っていたら、
肌の水分や油分が失われ、弱肌になっていくのは当然のこと。そうして無防備になったお肌は、
「保湿成分」などといった耳あたりのいいフレーズの
化学物質にさらされ、壊れていくのです。どんなにオーガニックであることを謳っても、
化粧品の成分として合成された時点で、
化学物質になることには変わりはありません。「しっとり」「ぷるぷる」「美白」「浸透」「植物エキス」に要注意!
「保湿成分」といったフレーズが、なぜ、要注意なのか?
それは、そうした成分がお肌のバリア機能を徹底的に壊す、
合成界面活性剤だからです。詳しい説明は本書にゆずりますが、
合成界面活性剤は、保湿作用もある洗浄剤です。これが、台所用洗剤の原料なのです。
もし、あなたが、いい化粧品を使って一生懸命お手入れをしているのに、
「冬場の乾燥がひどくなった」
「シミができやすくなった」
「敏感肌用化粧品以外使えない」などといった心当たりがあるようでしたら、
即刻その化粧品の使用をストップしてください。本書では、美容業界に携わりながら、
プロを対象に、皮膚や化粧品の知識の普及に努めてきた著者が、
化粧品の巧みなウソを明かします。本書があなたの肌を健やかにする一助になりましたら幸いです。
参考 美容常識の9割はウソ 落合 博子
「コラーゲンはお肌をプルプルにする」「日焼け止めのSPF値は高いほど効く」「シャンプーなどに入っている界面活性剤は危険」「お風呂のあとの化粧水は必須」……。これらはすべて、真っ赤なウソだと著者は語ります。本書では、約30年に渡って、多くの患者の肌の悩みを解決してきた再生医療のプロフェッショナルが、これまで語られてきた美容常識のウソを暴き、科学的エビデンスのある「究極×最強のスキンケア法」を紹介します。「化粧品は『浸透させる』と生命が危険!?」「『オーガニック』『天然成分由来』に騙されてはいけない」「肌荒れ・乾燥肌は“洗いすぎ”が原因だった」「化粧品の『経皮毒』は科学的にはあり得ない」「“鉱物油が危険”は昔の話――安全性が高い保湿剤」「石けんとボディーソープ、使うならどっち!?」など、女性なら誰もが気になる疑問に答えます。誰でも簡単にハリツヤのある美肌を手に入れられる1冊!