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能登半島を満喫できる超おすすめルート
日本海に突き出た石川県北部の能登半島。日本ならではの農山漁村の原風景が見られ、豊かな自然が広がる地域です。
変化に富んだ3つの海岸線が楽しめます。遠浅の砂浜海岸、岩礁海岸(外浦)、リアス式海岸(内浦)です。
そうした地形を活かした文化や伝統行事が暮らしに根付いており、「能登の里山里海」として世界農業遺産にも認定されています。
心温まるのどかな景色の数々に触れることができます。
能登空港や北陸新幹線を活用して、能登を満喫できる超おすすめコースをご紹介します。
和倉温泉
プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で36年連続総合日本一位となった「加賀屋」は七尾湾に面した和倉温泉を代表する旅館なのでご存知の方も多いと思います。(https://www.kagaya.co.jp/information/anniversary.php)
何故、「加賀屋」は日本一なのでしょうか?
110年以上の歴史の老舗旅館だが設備は豊臣秀吉を彷彿させる豪華絢爛ながらも奥ゆかしさい品位を醸し出す雰囲気です。
ただ、加賀屋の真髄はその設備ではなく、温泉の泉質でもなく、海の幸などのお食事やお酒でもないのです。
その答えは是非、皆さんも加賀屋に宿泊して体感してみてください。
加賀屋は和倉温泉に旅館、「松乃碧」と「あえの風」とホテル「虹と海」、石川県の県庁所在地の金沢市の金沢駅、兼六園近くの「料理旅館 金沢茶屋」、そして、福井県のあわら温泉に「越前あわら温泉 つるや」をグループで展開しています。加賀屋の予約がとれない方はグループ施設で加賀屋の質を味わってみてください。
また、系列の株式会社加賀屋レストランシステムでは全国8箇所(銀座、東京有明、名古屋、京都、広島、博多、金沢、七尾)で日本料理店「加賀屋」を運営しています。お店のコンセプトは「旬へのこだわり、味へのこだわり」です。
加賀屋に限らず、和倉温泉には「のと楽」、「多田屋」、「海望」など4つ星ホテルが徒歩圏内に隣接しています。
和倉温泉の泉温は約80℃と高温で、無色、透明、無臭であり、泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉となります。
和倉町民で組織する当社では源泉地を保全確保している日帰り温泉施設「和倉温泉 総湯」は460円でサウナも堪能できますよ。当然、外気浴スペースもあります。http://www.wakura.co.jp/
男湯 | 女湯 | |
サウナ室温度 | 90度 | 88度 |
水風呂 | 18度 | 15度 |
収容人数 | サウナ室10人/水風呂2人 | サウナ室10人/水風呂2人 |
御陣乗太鼓
石川県無形文化財の御陣乗太鼓を「あえの風」の食事会場でショーとして見ることができます。戦国時代、武器を持たない村民が古老の知恵で「面を被って陣太鼓を打ち鳴らしながら奇襲」をおこない、上杉軍を恐れさせて退却させたのがこの「御陣乘太鼓」の始まりだそうです。その歴史や現状は公式ホームページをご参照ください。http://www.gojinjodaiko.jp/index.html
奇妙な面を付けての太鼓はど迫力です。
ねぶた温泉
ねぶた温泉は北側に突き出た三方が海に囲まれた能登半島の先端付近にあります。天然アルカリ単純泉、つるつるした化粧水のような湯触です。古い角質を取り除き、しっとりとした美しい肌をつくる美容効果があるといわれているそうです。
4つ星ホテル「海游 能登の庄」にはサウナもありますよ。
男湯 | 女湯 | |
サウナ室温度 | 92度 | 92度 |
水風呂 | 20度 | 14度 |
収容人数 | サウナ室6人/水風呂1人 | サウナ室7人/水風呂1人 |
白米千枚田
田んぼが幾何学模様を描いて海岸まで続きます。「はくまい」ではなく、「しろよねせんまんだ」と読みます。日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定されています。
輪島市は山地が約80%を占め、急峻な地形が大半のため、平地はきわめて少ない土地柄です。
白米町域の海岸地形には、海食崖の間を縫うように、急峻な傾斜面からなる地すべり地帯が発達しており、よく肥えた土が農業に向いていました。
しかし、その地すべりり地形が災いし、1684年に発生した大規模な地すべりでは水田の大半が海へ押し流され、失われてしまったそうです。
その後荒れ地のままで放置されていましたが、明治時代になって千枚田を耕作する白米町では、当時19戸しかなかった農家が、狭くて急な斜面で、地すべりを抑えつつどうやって活用するべきか、について策を講じました。
試行錯誤を重ねた結果、急斜面を開墾して段状の農地に変えれば、地滑り対策にもなるという結論に達し、高低差約50mの急斜地に小区画の水田が耕作されました。
すごい執念ですね。普段から口にしているお米、農家の方の苦労や思いを考えると一粒たりとも無駄にはできないと感じますよね。
千里浜
波打ち際を車で走ることができる日本で唯一の海岸です。海水浴シーズンも車の乗り入れが可能なので、波打ち際に車を停めて海水浴を楽しめます。一生に一度は訪れたいと願う日本人が多い、憧れの海岸です。遠浅なので海水浴にも適しています。
出典:スーツ 旅行 / Suit Travel
真脇遺跡
縄文時代前期初頭からおよそ4000年もの間この地で人々が継続的に定住生活していた遺跡です。食料が豊富に手に入り、人々が生活するために必要な環境に恵まれたので長い間、この地に定住できたと考えられています。
「真脇遺跡縄文館」の展示室には、国の重要文化財に指定されている出土品が数多く展示されています。
http://www.mawakiiseki.jp/index.html
真脇遺跡からはおびただしい数のイルカの骨が発掘され、出土した骨には石器の先端が突き刺さっていたり、解体されたような形跡もあります。
イルカが生活の中心でイルカ漁で命をつないでいたのです。
晩期の地層から円形に配置された巨大な柱の列「環状木柱列」が出土していますが、これがどのような構造で、何のために建てられたものなのかは今だに謎のようです。
ただ、確かなことは、能登の漁師や土地の人は狩猟採取の時代から海や自然に感謝する精神が脈々と継承されている土地柄だということです。
グルメ
白身のトロとも呼ばれる高級魚のノドグロは、ルビーを思わせるような色合いで大きな目が特徴の魚です。
「日本海の赤い宝石」とも言われ、体脂肪率は20%を超えますがくどさはなく、上品な甘味と濃厚な旨味を持ってます。
刺身や寿司、しゃぶしゃぶ、焼魚や干物、煮付けにしても脂の旨味が味わえます。
輪島網元とね
モダンで清潔、オシャレな空間のレストラン「輪島網元とね」の名物「ふぐ天丼」はキスより重圧、ヒラメより肉厚、その他の白身魚よりもぐっつ複雑で深い肉質が特徴のフグをぶつ切りでサクッと揚げられて歯ごたえのある食感です。梅干しの天ぷらや野菜の天ぷらも乗っかりボリューム満点です。11〜14時、ランチタイムだけの営業です。
祭り
能登は祭りの国とも言われています。
代表的なキリコ祭りは港町のエネギッシュさと華麗さとを兼ね備えています。漆塗りの巨大な灯籠「キリコ」が威勢よく街を練り歩く様は必見です。
出典:JAPAN GEOGRAPHIC