コロナ禍でおうち時間が増え、家だと集中できないって方が多いようです。私はコロナ禍での巣篭もり生活で持て余した時間のおかげで集中力を劇的に向上させるポモドーロテクニックを学ぶことができました。集中力が続かないと悩んでいる方、是非、この記事を参考に試してみてください。私も集中力が持続しないと悩んでいる時期がありましたが、ポモドーロテクニックを取り入れたのと、以前に紹介した記事「集中出来ないときはコレ!」に沿って考え方を改めてから劇的に改善して、その効果を実感しています。夢の実現に向けてみなさんも是非取り入れてみてください。
目次
ポモドーロ法を使う
ポモドーロ法とは25分間をタイマーセットして勉強や作業を行い、5分休憩するというのを1セットとして繰り返すというテクニックです。人の集中力というのは長くは続かず、25分前後が限界なので、時間があってもダラダラとやると集中力がもちません。短期集中ー休憩ー短期集中ー休憩を4セットを目安に繰り返した方が楽ですし集中力が途切れることがなく、効率が上がるという方法なのです。いつ終わるか分からない状況で作業を続けるよりも、短い時間に集中して全力を出す方が効率的だったなんて驚きですよねね。10kmのジョギングも連続して走るのはシンドいですが、1kmを10回、1km毎に歩きながら呼吸を整えて休憩し、また1kmを走り、そして歩いて休憩するのを繰り返す方が楽なのに似ていますね。
また、後回しにしたくなったりと億劫な作業や勉強も、「とりあえず25分だけやってみよう」と行動しやすくなる効果もあります。
5分の休憩の間はスマホやTVを見たり、友達と話したりするのでは無く、目を閉じてリラックスするなど脳を休ませることが記憶の定着にもつながるんだそうです。
ポモドーロとはイタリア語でトマトという意味なのですが、この、ポモドーロ法を考えたイタリア人がトマト型のキッチンタイマーを使っていたことに由来するそうです。
集中の邪魔になりそうなものは最初に取り除く
作業や勉強の邪魔になるものは予め取り除いておきましょう。特にスマホは電源を切って、かばんに放り込んでおく等、ポモドーロ法の最終は容易に手の届かない状況にしておくことが重要です。
iOS15から新たに搭載された集中モードを上手に活用するのも良いですが視界に入ってしまうと「SNSの通知がないか、メールがきていないか」と気になってしまい集中力を奪われてしまうのでスマホのタイマーではなく、キッチンタイマーを使って25分、5分を計測し、スマホは目の届かないところに隔離しましょう。
1つの課題を達成しない状態で、別の課題にスイッチすると集中力が30〜40%も低下するという「スイッチングコスト」と呼ばれている研究結果もあります。つまり、ポモドーロ法で25分の集中時間中や5分の休憩時間中にスマホをちょっと触る毎に集中力が30〜40%低下しちゃうのでもったいないですよね。
休憩すると記憶力があがる
集中して勉強して覚えた内容はいったん短期記憶として保存され、休憩している間に整理され長期記憶に保存されるそうです。つまり、休憩せずにひたすら勉強を続けても記憶には残りにくく、学習効率が落ちる一方のようです。休憩中にスマホを触ってしまうとこの脳の回復が作用しなくなることが研究で明らかになっているので、休憩中は目を閉じてボーっとしたり、ストレッチなどするのがオススメなのです。
行き詰まったら集中するのをやめてみる
脳には集中モードと拡散モードとがあり、何かを覚えたり理解しようとしているときは集中モード、リラックスしているときは拡散モードとなるそうです。拡散モードでは考えが色々な事にあっちこっちへいったり、浮かんできます。拡散モードになっている間に脳内では情報が整理され記憶されているので、そうした状態の時に良いアイディアが浮かんだりしやすいそうです。集中モードはやったことがある作業や単純計算するのは得意ですが、やったことがない作業な難問を解くのは拡散モードの脳の方が得意となるようなので全集中していればいいてもんじゃ無いということらしいです。人間の脳で深くて不思議ですね!AIにも集中モードと拡散モードってあるのかな?
イメージと一緒に覚える
実は大脳のほぼ半分が視覚系の処理をしていて、聴覚系の処理には大脳の10%も使っていないそうです。なので、人の顔と名前で言うと視覚系の顔は覚えていても自己紹介や紹介された時に耳で聞き取った名前は思い出せないケースが多いのが一般的のようです。つまり、大多数の人は聞いたものを覚えるのは苦手だが、見たものを覚えるのは得意ということになります。なので例えば、NFTなど新技術の3文字英語など覚えにくい場合はGoogle先生の画像検索も活用しつつ、覚えたい用語とそのイメージをセットにして記憶に定着させるのがコツのようです。
読書は速度よりも理解が大事
早く読んでも理解のスピードが上がるわけじゃないので、本を読む場合、最初に目次や全体パラパラめくってイラスト図や表を先に見ておいたり、章ごとのまとめや解説がついている場合はそちらを先に目を通すといった簡単な予習をしておくことで理解力が高まるそうです。
もう一人の自分に監視させる
ポモドーロ法を使って作業や学習の効率を上げるには自分で自分を管理する必要があるのですが、自己管理って苦手な方が多いのではないでしょうか?客観的に自分を見つめる、メタ認知と呼ばれる自分自身を一段上から観察することで自己コントロールできるようになりやすいという方法があります。作業中や学習中もメタ認知で自分を観察することで自分をコントロールできるので「休憩中スマホ触っていないか?」「計画どおり進んでいるか?」と自分に問いかけ、必要であれば作業環境や計画を修正しながら前に進めるといったことを繰り返すことでメタ認知能力が向上し、目標達成力が高まるそうです。自分で自分を客観的に観察するのは大切なんですね。
より詳しく理解したい方は是非「学び方の学び方」を読んでみてください!その際、こちらの記事で紹介した事を参考に集中力を高めて読んでみてください。
参考 学び方の学び方 バーバラ・オークレー (著), オラフ・シーヴェ (著), 宮本喜一 (翻訳)
オックスフォード大、ハーバード大、イェール大、MIT、東大、北京大
300万人が学んだ! 脳の仕組みを活用した学習法『「学び方」の大革命はこの本から始まると思います』
『東大読書』著者 西岡壱誠さん推薦!著者のオラフはどんなに一生懸命勉強しても
平均的な学生だった。ところが、あるとき気がついた。
「成績をあげるためのカギは、
生まれつきの能力でも、勉強に費やした時間の長さでもなく、
勉強への“取り組み方”にあるのだ」と。それから効率的な学習法を身につけて
オックスフォード大学ビジネススクールでMBAを取得し、
世界最大の教育テクノロジー企業(カフート)で
スペシャルアドバイザーを務めている。もう一人の著者バーバラは
高校時代から理数系の落第生だった。
20代後半から数学を学び直し、
現在は工学教授として
大規模オンライン講座(MOOCs)で世界最多の受講生を集めている。どんな物事でも学び方は同じです。
勉強しているのに結果が出ない……
読んだ内容を思い出せない……
机に向かっても気が散るし、先延ばしにしてしまう……効率的な学び方を知れば、勉強嫌いもたちまち克服できます。
語学、プログラミング、料理、スポーツ……
どんなことでも必ず身につく
神経科学と認知心理学に基づいた10の戦略