2024パリオリンピックで日本代表選手は日本メーカーのアシックスのジャージを着用していましたが日本のスポーツブランドのウェアを表彰式や閉会式で着用するために採用した国は無かったんではないでしょうか?
主要なスポーツ毎のブランドとブランドの本社が設置されている国を整理してみました。
日本国内においても日本メーカーのブランドは敬遠され、世界においては日本のスポーツブランドはオワコンになっているのでしょうか?
目次
主要スポーツのブランド
サッカー
Nike (アメリカ), Adidas (ドイツ), Puma (ドイツ), Umbro (イギリス), Mizuno (日本), New Balance (アメリカ), Select (デンマーク), Reusch (ドイツ), Joma (スペイン), Kappa (イタリア), Macron (イタリア)
バスケットボール
Nike (アメリカ), Adidas (ドイツ), Under Armour (アメリカ), Spalding (アメリカ), Wilson (アメリカ), Molten (日本), Peak (中国), Anta (中国), Li-Ning (中国)
テニス
Wilson (アメリカ), Head (オーストリア), Babolat (フランス), Yonex (日本), Prince (アメリカ), Dunlop (イギリス), Tecnifibre (フランス), Volkl (ドイツ), Gamma (アメリカ)
ゴルフ
Titleist (アメリカ), TaylorMade (アメリカ), Callaway (アメリカ), Ping (アメリカ), Mizuno (日本), Bridgestone (日本), Cobra (アメリカ), Srixon (日本), XXIO (日本), PXG (アメリカ)
野球
Wilson (アメリカ), Rawlings (アメリカ), Mizuno (日本), Louisville Slugger (アメリカ), Easton (アメリカ), DeMarini (アメリカ), SSK (日本), Zett (日本), Marucci (アメリカ), Nokona (アメリカ)
水泳
Speedo (イギリス), Arena (イタリア), TYR (アメリカ), FINIS (アメリカ), Aqua Sphere (イタリア), Jaked (イタリア), Blueseventy (ニュージーランド), Diana (イタリア)
陸上競技
Nike (アメリカ), Asics (日本), Adidas (ドイツ), New Balance (アメリカ), Mizuno (日本), Saucony (アメリカ), Brooks (アメリカ), Hoka One One (アメリカ)
スキー/スノーボード
Burton (アメリカ), Salomon (フランス), Rossignol (フランス), K2 (アメリカ), Atomic (オーストリア), Head (オーストリア), Volkl (ドイツ), Nordica (イタリア), Lib Tech (アメリカ), GNU (アメリカ)
サイクリング
Trek (アメリカ), Specialized (アメリカ), Giant (台湾), Cannondale (アメリカ), Scott (スイス), Bianchi (イタリア), Pinarello (イタリア), Colnago (イタリア), Cervélo (カナダ), BMC (スイス)
ラグビー
Gilbert (イギリス), Canterbury (ニュージーランド), Adidas (ドイツ), Nike (アメリカ), Kooga (イギリス), Rhino (イギリス), Optimum (イギリス), BLK (オーストラリア)
バレーボール
Mikasa (日本), Molten (日本), Asics (日本), Mizuno (日本)
バドミントン
Yonex (日本), Li-Ning (中国), Victor (台湾), Babolat (フランス)
卓球
Butterfly (日本), Stiga (スウェーデン), Donic (ドイツ), Yasaka (日本)
フィットネス/トレーニング
Rogue Fitness (アメリカ), Eleiko (スウェーデン), Life Fitness (アメリカ), Technogym (イタリア)
格闘技
Everlast (アメリカ), Venum (ブラジル), Hayabusa (カナダ), Century (アメリカ)
スケートボード
Element (アメリカ), Santa Cruz (アメリカ), Powell-Peralta (アメリカ), Almost (アメリカ)
サーフィン
Quiksilver (アメリカ), Billabong (オーストラリア), Rip Curl (オーストラリア), O’Neill (アメリカ)
クライミング
Black Diamond (アメリカ), Petzl (フランス), La Sportiva (イタリア), Mammut (スイス)
アーチェリー
Hoyt (アメリカ), Mathews (アメリカ), PSE (アメリカ), Easton (アメリカ)
フェンシング
Allstar (ドイツ), Uhlmann (ドイツ), Leon Paul (イギリス), PBT (ハンガリー)
主要スポーツメーカーの時価総額
NikeとAdidasは、世界的なスポーツメーカーとして知られています。Nikeは圧倒的な時価総額を誇り、2位のAdidasの約2.7倍、日本最大のスポーツメーカーであるアシックスの約8.9倍の規模があります。これは、Nike のグローバルブランド力と市場支配力の強さを示しています。
Nike (ナイキ)
約18.7兆円
「Just Do It」というスローガンで、アスリートの精神を強調し、トップアスリートとの契約を通じてブランド力を強化しています。
Adidas (アディダス)
約6.9兆円
スポーツの限界に挑戦する姿勢を示しています
PUMA(プーマ)
約8,109億円
Nike,Adidas,PUMAは革新的な製品開発と強力なマーケティング戦略で市場シェアを拡大しています。
日本のスポーツメーカーの時価総額
アシックス
約2.1兆円
ミズノ
約1,701億円
世界のスポーツ用品市場は、NikeとAdidas が圧倒的な存在感を示しています。日本のメーカーでは アシックスが健闘していますが、グローバルリーダーとの差は依然として大きいです。日本で少子高齢化・人口減少によって日本国内マーケットが縮小しつづけている状況下で日本のスポーツメーカーが今後さらなる成長を遂げるためには、ブランド価値の向上、技術革新、そしてグローバル市場での戦略的な展開が重要になるでしょう。
トップアスリートとの契約を通じてブランド力を強化し、国際市場でのプレゼンスを高めることが重要です。アスリートの主体性を尊重し、彼らのパフォーマンスを最大限に引き出すためのサポートを提供することが求められます。
大谷翔平選手は、2023年からアメリカのスポーツメーカー、ニューバランスと契約を結び、シューズやウェアを使用しています。彼の選択は、国際的な舞台での活躍を視野に入れた戦略的なものであり、彼のパフォーマンスを最大限に引き出すためのものです。ニューバランスは彼をグローバルアンバサダーとして起用し、ブランドの国際的な認知度を高めるために彼の成功をマーケティングに活用しています。日本メーカーは大谷翔平選手に忖度なく選んでもらえる商品開発力やサポート力の向上が求められているのかもしれません。
松山英樹選手は、国産メーカーの力で世界で戦うといった大人たちのわがままに洗脳され、日本のスポーツメーカー、スリクソンと用具契約を結んでいますが他のPGA選手が利用している主要メーカーのドライバーを利用することによって安定性が向上し、成績がもっと良くなるとの声があります。アスリートが自分に最適な道具を選べるように、メーカーは多様な選択肢を提供するべきです。これにより、アスリートは自分のパフォーマンスを最大限に引き出せます。