人がもつ力の及ばないトコロを補うことを可能にする最新技術「人間拡張」の開発が進んでいます。人間が拡張することで社会が良い方向に進化して欲しいですね。
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「手触り感」の共有
人がモノに触れたときに感じる「手触り感」をデータ化し、他人と共有できるようにする技術が開発されています。
NTTドコモ、慶應義塾大学、名古屋工業大学が共同開発し、2023年1月に発表した新技術は指先につけたセンサーで皮膚が感じ取るわずかな振動を周波数で計測し、そのデータを別の人が手に握った半球形の専用デバイスを振動させることで感覚を再現するというモノです。
こうしたシステムで手触り感をデータとして保存することもできるとして、伝統工芸の技術継承や医療分野まで活用することが期待されています。
ネットショッピングで服や布団の素材感をリモートで「手触り」した上で購入する未来が当たり前になるのかもしれません。
錯覚
人間の認識や感覚を調べ、応用することでインターネット上の仮想空間であるメタバースのアバターにも痛みなど体の感覚を持たせられるように体の「錯覚」を研究をしている名古屋市立大学の小鷹研理准教授は世界から注目されています。
小鷹准教授の研究室のホームページhttps://lab.kenrikodaka.com/ には、誰でもできる簡単な錯覚、「即席錯覚」が紹介されていいます。
ブレイン・マシン・インターフェース
脳にデバイスチップを埋め込むことで脳波などを読み取りその命令でコンピューターを動かしたり、それとは逆に、コンピューターから神経に直接刺激を送ることで、感覚器を介さずに人に視覚や味覚等を与えるブレイン・マシン・インターフェースも人間拡張の技術のひとつです。
パワーアシストスーツ
数年前から普及しはじめている体に装着することで少ない力で重いものを持ち上げたり、運んだりできるようにするデバイスも人間拡張の技術です。
出典:@bouncy