AIと人間の脳とのリアルタイム通信により人工知能が暴走するシンギュラリティを回避しようというのがNuralink社のビジョンのひとつです。
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Brain machine Interface(ブレイン・マシン・インタフェース)
脳波などを読み取りその命令でコンピューターを動かしたり、それとは逆に、コンピューターから神経に直接刺激を送ることで、感覚器を介さずに人に視覚や味覚等を与える技術です。
ニューラルリンクが開発・発表したデバイスチップは25セント硬貨くらいの大きさです。
別途で開発した専用の手術用ロボットが自動で人の頭蓋骨を開けて髪の毛よりも細い電極が多くついているデバイスチップを埋め込みます。
従来と比較して傷口を浅くして埋め込めるようになるので硬膜には傷がつかないそうです。
認可されれば自分も埋め込みたいとイーロン・マスクは言っているくらい安全な手術だそうです。
脳にデバイスチップを埋め込むことで何が実現できるのか
このチップを埋め込まれた猿はキーボードで文字入力できるようになったという実験結果があるそうです。
脳からデータを読み取るだけでなく、外界の情報をチップを通して脳に送り込むことができます。
医療分野
視覚障害者に外部カメラからの映像をインプットされることで目が見えているような状態になったりします。
麻痺してしまった手足のコントロールや認知症や脳卒中、うつ病などの脳疾患の予防や予測に応用されることが期待されています。
教育分野
記憶力、学習能力の向上に応用されることが期待されています。
軍事利用
インターネットが軍事目的で開発されたようにBMIも軍事目的の応用を目論んでいると言われています。
負傷時の痛みを感じにくくしたり、戦場での恐怖を軽減させたり、兵士の脳から得られる情報や司令塔やドローンなど周辺からの情報を兵士の脳に送り込み、兵士の視覚や聴覚を補助して戦場での活動を補助するといった具合です。
イーロン・マスクはBMIを軍事目的で利用しないように活動していると信じています。