Google元CEO ピーター・ディアマンディス著、『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』で加速度的な進化を支える9つの技術が紹介されたいました。その一つがロボットでしたよね。
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テスラのandroid optimus
イーロン・マスクが自社で開発中の『Optimus(オプティマス)』とのコードネームで呼ばれるヒューマノイド・ロボットの詳細をレックス・フリードマンのポッドキャストでの質問に応える形式で発表してましたね。
『Optimus(オプティマス)』は昨年夏、2022年中にはプロトタイプをお披露目すると発表されて注目の的となっています。高さ173センチ、重さ57キログラムロボットはパーソナリティを発揮させ、もちろん人には友好的であり、人の役に立つことを目的とされて開発されているようです。
イーロン・マスクは『AI、人工知能にはかなり慎重に取り組む必要がある。結果的に悪魔を呼び出していることになるからだ。ペンタグラムと聖水を手にした少年が悪魔に立ち向かう話を皆さんもご存知だろう。少年は必ず悪魔を支配できると思っているが、結局はできはしないのだ』と述べ、シンギュラリティの到来に危機感を持ち、非営利のAI研究組織OpenAIを2015年に設立しています。
そのイーロン・マスクが開発するヒューマノイド・ロボットは人に危害を与えたり、軍事目的で開発されているのではないと想像できます。イーロン・マスク自身『Optimus(オプティマス)』の発表時に、『(初期段階でも二足歩行ができ、最大20kg程の荷物を運ぶことができ)将来的には体をつかったより複雑な労働をこなせるようになるが当面はそれを行う必要はない』といったような話をしています。
イーロン・マスクは『毎日8時間もの皿洗いなど、人々が自発的にやりたくない仕事をヒューマノイド・ロボットが行うことを目指している』とレックス・フリードマンとの対談で話しています。
出典:Lex Fridman
OptimusはPepperくんをちょっと賢くして、足がついて見た目もスマートになったが、愛嬌あって、どこか人間っぽいと思わせるヒューマノイド・ロボットなのかもしれませんね。プロトタイプが待ち遠しいです。
最近、まちなかでPepperくんを見かけることが少なくなったと思っていたら生産が終了されていたんですね。芸人の今田 耕司さんとの会話が漫才みたいでロボットなのに愛嬌があって楽しいですよ。今田さんのYoutubeチャネルの「緊急事態 Pepperさん終了」も是非、見てみてください。
出典:今田耕司 公式 「今ちゃんねる。」
世界の富豪の資産倍増
オックスファムは貧困の撲滅に取り組んでいる国際的なNGOであるオックスファムの報告書が2022年1月19日に公表されましたね。その報告書では新型コロナウィルスが拡大した2年間で世界の富豪10人の資産が約80兆円から約170兆円へと2倍以上に増えたと指摘しています。10人にはイーロン・マスクやアマゾン創業者ジェフ・ベゾス、メタ(旧Facebook)のマーク・ザッカーバーグなどアメリカのIT大手企業の経営者が多数しめています。
一方で報告書は世界人口の99%にあたる人の収入が減少したとして、こうした格差を『経済的な暴力』と呼んだ上で、必要な医療を受けられなかったり飢餓に直面したりなどして毎日、少なくとも2万人以上もの人が命を落としているとしています。また、新型コロナウイルスの拡大で1億6,000万人以上の人が貧困に陥り、特にマイノリティ・女性が影響を受けているとしています。
オックスファムは『もし、10人の富豪が明日、99.999%の資産を失っても地球上の99%の人より、なお裕福だ』として、富裕層への増税など格差是正の取り組みを各国政府に求めています。
イーロン・マスクはレックス・フリードマンとの対談の中でベーシック・インカムとヒューマノイド・ロボットの労働参加はセットだといった趣旨の発言をしていました。貧困層が稼ぎ、生きていくための最低限の労働からもロボットが仕事を奪い、さらに貧困と格差が拡大してしまう社会は避けたいですよね。貧困層もロボットと寄り添い、共生する世の中であってほしいですね。そして、ロボットが人の気持ちを理解し、資産家のツールだけとして扱われ、不要になったらすぐに廃棄されてしまうようなドライな社会にはなって欲しくないと願います。そういった社会、より良い社会の実現のために10人の富豪だけでなく、多くの人がお金を有効に使って欲しいとも願います。