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zerowaste
去年4月から今年2月(2020-2021)にプラスチックごみ前年比3.8%増加、ここ10年で最も多くなっている。(日本容器包装リサイクル協会調べ)溢れかえったプラスチックごみは全世界的にも問題視されているが減らせないのだろうか?
昨年夏にレジ袋が有料化されたが、使い捨てのストローやスプーンの有料化が検討されていたり、プラゴミ袋を有料化する自自体も増えている。
地球温暖化対策のため、エコバッグを活用したり、プラゴミの分別など日々、ちょっとした努力をしているが個人だけの小さな努力がどれだけ効果的かは疑問に感じるのは以前も書いた通りだ。
そんな中、NHKあさイチで地球にも家計にもやさしい方法が紹介されていた。
生活をちょっと見直すだけでお金も節約でき、結果的にゴミも減らせる。
#zerowaste(ごみゼロ)プラゴミを減らしてオシャレに暮らすライフスタイルが広まっている。
プラスチックは100年ほど前に人類が発明した人工物なので自然界では何十年経っても分解されずに残ってしまう。日本人は1人あたり、年間で約32kgのプラゴミを出しているそうだ。アメリカに次いで世界2位。
エコバッグを持参してもスーパーマーケットで液垂れする食材用にポリ袋を多用する、油汚れや臭いがついたプラゴミを洗剤で洗う、ゴミ袋用にレジ袋セットをドラッグストアでまとめ買いしおくなど、私に限らず皆さんもモヤモヤしているようだ。
プラスチックごみの問題に詳しい東京大学大学院 特任教授 保坂直樹さんによるアドバイスが参考となった。
プラゴミはどこまで洗うのか?
汚れや臭いがひどいプラゴミ、例えば、納豆パック。納豆とタレの間の薄いフィルム。みなさん洗ってプラゴミにしてますか?洗わずに燃えるゴミにしてますか?魚や肉のトレイパックはスーパーマーケットの回収ボックスに出す人も多いが納豆パックが回収ボックスに出されているのを見たことがない。プラゴミ回収の前には目で見える汚れは食器洗いの残り水などの軽くゆすいで落とす事が勧められている。ベーコンのパックなど油ギトギトの場合でも丁寧に洗剤で洗う必要はないとのこと。プラスチックゴミのリサイクルのことだけを考えると汚れを落としておいた方が良いが、お湯で洗う時の電気やガス、洗剤を使って下水を汚すと地球の環境に悪いことにもなりかねないのでバランスが取れた落とし所として食器洗いの残り水などの軽くゆすいで落とす程度でよいそうだ。納豆パックは水に10分ほど浸けておくとネバネバが落ちるみたいだ。
プラマークが無いプラスチックごみは?
ハンガーやストロー、スプーン、容器などマークがついていない製品は法律上は回収対象ではないが、自治体によっては回収している。中途半端ですね〜。こうした状態を改善する新しいルールを法律改善として国の方で検討されているとのことです。食品に限らず医療関係でも注射器や点滴パックにプラスチックが利用されていて私達はその利便性の恩恵を受けて生活している。なので、プラスチックの利用をやめてしまえば良いという単純な話にならない。プラスチック自体が悪いわけではなく、その使い方が問題なので。包丁や車、スマホ、ロボットなど人類が発明したものはその利便性の一方で危険性も孕んでおり、その使い方、使う人が重要なのは共通しているという訳だ。保坂直樹さんは次のようにコメントされていた。至極当たり前のことだが個人に限らず、企業側も含めて社会全体で考えないと改善できない課題だと感じます。
本当に必要で使うべきプラスチックなのかを考えて、必要無いところでは使わないという心がけ、賢く使い分けしていくことが大切
ゴミ袋用にレジ袋を購入する矛盾?
更に保坂直樹さんは次のよう続ける。
プラスチックごみ全体に占めるレジ袋ゴミの割合は数パーセントにしかならないが、レジ袋は身近なプラスチックごみで、本当にこのプラスチックは必要なのかを考えるきっかけになる。
確かに、私も官僚の方の思惑通りにレジ袋有料化をきっかけに日々のプラスチックゴミが気になるようになった。
レジ袋は厄介なプラゴミでもある。軽くて薄いので、道路などに飛散すると現実的には回収できない。河原に飛来したレジ袋はたくさんの砂を含んでしまって、回収して持ち上げるとボロボロになって掃除できない。
海岸の砂浜に埋もれたレジ袋、海水浴場を浮遊するレジ袋、風の強い日に道路脇を舞うレジ袋、カラスがゴミ集積所を荒らしたせいで飛散したのか、人間が良からぬところに捨てたレジ袋が飛散してしまっているのか定かではないが厄介ですね。
生ゴミはレジ袋でなく新聞紙を折ってゴミ箱状にして水気を切ることで8割以上が水分の生ゴミの匂いを防止できて、プラごみも削減できるという、暮らしアドバイザー 土井けいこさんの対処方法が紹介されてましたが、今時、新聞をとっている人っているのかなぁ?約10万円ほどする生ゴミ処理機、自治体の助成金もあるので紹介されなかったのは何故だろうか?
出費を大幅に節約できる?
パッケージにもお金を払っているのでお金を出してゴミを買っている
と、インスタ投稿数1,300件以上の@zerowaste.japanこと、大阪にお住まいのプラごみ削減の達人 野村 蘭さんは言う。その野村 蘭さんのプラごみ削減の技ベスト3がすごかった。
ゴミが減っていいくのが楽しい、節約にもなっているので続けている。我慢をしているということはない
と是非、我が家でも取り入れたくなく素晴らしい技だ。
プラごみ削減の技 3位
掃除用クリーナーのスプレーボトル1本でトイレ、キッチンの油汚れ、床など家中の様々な汚れを落としている。ホタテ貝殻を高温で焼いて出来たパウダーを水に溶かして使っている。強いアルカリ性なので油汚れに効く。油が飛んだコンロまわりもスプレーして簡単に汚れが落ちる。このホタテ貝殻パウダーを水に溶かしたクリーナーを使うようになってキッチン用クリーナー、床用クリーナー、トイレ用クリーナーのボトルとその詰替えパックをほとんど買わなくなってプラゴミを大幅に減らせ、かつ、年間で1万円以上は節約できているとのこと。
水1ℓにホタテ貝殻焼成パウダーを1gで掃除用アルカリ性クリーナーが出来上がる。強いアルカリ性なので手垢など酸性の汚れに強い。
早速、Amazonでホタテ貝殻パウダーを調べてみた。パウダーは園芸用など他の用途のものもあるので掃除用のパウダーをチョイスする必要がある。1kgで2千円ちょっとなので今、使っているそれぞれのクリーナーから徐々に切り替えてみます。コストやプラゴミだけでなく、クリーナーの収納場所も個別クリーナーでスペースを使うよりも、クリーナーを統一することで削減できそうですね。
ハウスクリーニング技能士 尾崎 真さんはホタテ貝殻焼成パウダーのアルカリ性クリーナーの利用には次の点を注意するように促している。
使えない素材
アルミ コーティングされていない木材 革製品 うるし
目に入らないように
目の高さよりも高い位置で使わない 目に入った場合は水でよく洗い流す
プラごみ削減の技 2位
液体のハンドソープ、シャンプー、リンス、ボディーソープ、食器用、洗顔用すべてを専用の固形せっけんに変更。食器用は100円、洗顔用は500円、シャンプー用は1000円とちょっと高めのものを利用しているが、液体のときに比べて年間で3万円ほど節約できているそうだ。
コロナ禍で手洗いするときに菌が付着したり、使い終わるまで時間がかかるので雑菌が湧いたりしないか、固形の石けんだと、個人的には衛生面が気になります。衛生面についての課題がクリアになって、コロナ禍が落ち着いたら固形に切り替えてみようと思いました。
プラごみ削減の技 1位
水筒を持ち歩くようにして外でペットボトルを買わななくしたら月に7〜8,000円くらい節約になっているそうだ。現在位置から無料で給水できる場所を探せるスマホの無料アプリも活用。無印良品では「給水器を設置して『自分で詰める水』を提案しています。まずは1日1本でも空のペットボトルを減らすことからはじめませんか」と商品を買わなくても無料で水を給水できるようになっていた。知らなかった。企業側も努力してるんですねー。
バルクショップ
使い捨て容器ではなく、マイ容器を持参して買い物ができるストアが今後のトレンドになるのかもしれないですね。食材に限らず、服や靴も地球環境に優しい商品やサービスが供給する企業がどんどん増えてほしいですね。個人的にはプラスチック製の歯ブラシがモヤモヤしています。エコな素材で機能的にも優れた歯ブラシがもっと安価で供給されることを願いつつ少しでもプロスチック歯ブラシを無駄にしないように、使い終わったらサッシの掃除とかに二次利用して少しでも節約できるようにします。
参考 関東最大規模の「無印良品 東京有明」で食品や洗剤の計り売りも充実
出典:くたびれくた子TV
参考 無印良品 自分で詰める水
出典:MUJIglobal
参考 NHKあさイチ
公式サイト https://www.nhk.jp/p/asaichi/