睡眠に関する技術が注目を浴びています。先週、東京ビックサイトで次世代ヘルスケアプロジェクト2021という展示会が開催されました。その一角をセンサーやAIなどの技術を使って、睡眠状態のデータを取得、解析して睡眠の質を改善させようとするSleep Techというプロダクトやサービスのブースが占めて注目を浴びていました。
睡眠に悩んでいる人は多く、自分の睡眠を客観的に把握できていない人がほとんどなのが現状です。そうした悩みを解決するためのSleep Techの市場規模は年々拡大しています。シード・プランニング調査によると2021年の日本国内だけでも市場規模は約4,600億年にもなっているそうです。
目次
脳波で睡眠の質を計測
自宅で1分ほどで簡単に頭に貼り付けることのできる電極から脳波を測定して睡眠の質を分析、可視化できる技術が実用化されているそうです。睡眠のBigDataの蓄積が進むことで睡眠のメカニズムの更なる解明が期待されるとのことで、『未来地図、十年一昔と言うけれど進化は加速している!?』でも紹介した脳がクラウドへ、クラウドから脳へと相互通信する時代の先駆けなのかもしれませんね。
脳のしくみ
脳波に関連して脳の仕組みに関心がある方は中田敦彦さんの動画がわかりやすいので是非ご覧になってください。話題のAIを支えているニューラルネットワーク(neural network)という技術は、人間の脳の中の構造を模したアルゴリズムなんだそうです。人間の脳にはニューロンと呼ばれる神経細胞が何十億個と張り巡らされており、これらのニューロンは互いに結びつくことで神経回路という巨大なネットワークを構成しています。ニューラルネットワークはこのニューロンの特徴を再現できないかと試した手法なんですって。
出典:中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY